Presents Study Group
主体性を育てるセラピスト向け勉強会
【新着情報】
【開催中止】
感染予防に努めながら開催方向で調整しておりましたが、会場が閉館となって決まった関係でワークショップを延期とさせていただきます。
開催時期はまだ未定です。決定次第、またアナウンスさせていただきます。
「身」に気づくワークショップ
ないものには触れられない?
「触れる」という単語を見て、どんなことを思い浮かべるでしょうか。
例えば人に触れる、あるいは物に触れる。
自分自身の手や身体を使い、何かに接触することを「触れる」と言う方が多いと思います。
もちろん、それは間違いではありません。 日常でいう「触れる」はまさに上記したことを指します。 ただここで少し言葉を変えて考えてみましょう。
例えば、歴史に触れる、あるいは気持ちに触れる。 身体や物に比べて、実体がないものに触れるというのはなかなかピンときませんね。 それらに「触れる」と言っても何のことか分からない。 この背景にあるのは「実体としてある」ものにしか触れられないという暗黙の了解があり、さらに突っ込むと「実体としてある、ない」というのを我々は勝手に決めてしまっているのではないか、ということです。
触れた時に手応えがあるものは、実体として「ある」と認識しますが、気持ち等は目に見えないですから、実体としては「ない」になる。 だから、物には触れられて、気持ちには触れられない、と思ってしまう。 ・・・本当にそうでしょうか?
例えば他人に親切にしてもらって気持ちが豊かになったり、鼓舞されて高揚したりすることは誰にでも経験があるでしょう。こういう現象があった時に、単に親切にされた内容が良かった、あるいは鼓舞に使用された言葉が良かった、とは思わないですよね。 相手の行動の背景にある気持ちがこちらに伝わって、えも言われぬ豊かな気持ちになるのです。こうした時に「他人の優しさに触れて幸福感を得ました」という表現をすると、しっくり来る方は多いのではないでしょうか。
ここでの「触れる」の中身は、物理的な現象を超え、個人の心理的な変化を伴う瞬間的な体験です。そこにあるのは触れ方ではないわけです。体験のメカニズムを神経生理学や脳科学で説明はできても、その体験を起こすことは出来ません。 先ほど「相手の行動の背景にある気持ちが伝わって・・・」と書きましたが、厳密にいうとちょっと違うんです。「行動の背景に気持ちがある」のではなく、「気持ちの表れが行動である」のです。ですから、実は実体として「ある」行動には、実体として「ない」気持ちが表れているという事になります。
自身が何を知りたいか?で得られるものは変化します。 人に触れる仕事をする人は、知らぬ間に「触れる」という範囲を勝手に規定してしまっている。そしてその事にはなかなか気づけない。 このような事に気付いた上で、そしてきちんと考えた上で、触診という自身にとって武器となるものを作り上げていきましょうと提案したいわけです。
触診はイメージよりも、手を使う
いわゆる触診。 触れている組織の状態を「硬さ」などの量的な観点、そして「印象」といった質的観点から考えるための重要な手段になります。 正確な触診のためには、組織の明確なイメージをもつために解剖学的知見を深めるようなアプローチがなされます。触れる組織を明確にする必要性はみなさんが感じられている通りです。
「触れる組織を明確にする」ということは、狙いが明確になること以上に重要な効能があります。ざっくりといえば、そのことに集中されること。そして得られた集中された「状態」は自他に有益な効能を及ぼします。触れる側からすると、集中されているので感覚を拾いやすく、また雑念が混じらない。触れられる側は、何かされるのではないか、という違和感を感じず、触れられている手に安心できる。こうした効能があるわけです。
解剖学的なイメージが明確であることは重要だと思いますが、厳密に言えばこの解剖学的なイメージというのは触れる相手と共有されるものではありません。ですが、触れた「手」は共有されるわけですね。相手との接触点である「触れた手」をなおざりにしてしまい、自身の頭の中にある解剖学的イメージに触れようとするのは、違和感を与えかねないのです。 ですから、触れる手そのものを育てていますか?と聞きたいのです。
残念ながらどんなに情報を入れたとしても手は育ちません。 逆に知っている情報が多過ぎて、結局何に触れているのか、何に触れればいいのかが分からなくなり、結果的に上記した「集中された状態」から遠ざかる方が多いように思います。
知っている情報が多い事にはもちろん利点があります。その利点を活かすために、まずは手をしっかりと使うようにしてみませんか、という提案をしたいと思います。
上記の写真は手の使われ方による違いです。 同じ人の手ですが、どちらの方が良い効果が出せそうでしょうか?
二つの写真を見比べてみて、見たまんまの印象を大切にしてください。 触れられた側は、そうした印象の違いを感じ取っているものなのです。 その事に気づくこともまた重要なことです。
身に気づくワークショップでは、こうした印象や自身の感覚に焦点を当てながらワークを進めていきます。
何が正解で、何が間違いかなんて抽象的な問題はなく、あるのは自身という存在です。
自身をどう育んでいくか、のヒントが詰まったワークショップにしたいと思います。
「身」に気づくワークショップ
【日時】
3月8日(日)延期となりました。
10時00分〜16時00分
※昼休憩を1時間ほど設ける予定です。
【場所】
都筑公会堂 和室
〒224-0032 横浜市都筑区茅ヶ崎中央32-1都筑区総合庁舎内
横浜市営地下鉄 センター南駅より徒歩6分
【講師】
尾森亮太 先生
理学療法士
直感想造研究会 主宰
【対象】
興味のある方ならどなたでもご参加いただけます
【参加費】
5,000円
【申し込み】
延期となりました。
※FAQをよくお読みになってからお申し込みください。
自動返信メールが届かない場合は、必ず事務局へご連絡ください。