必要条件、十分条件
- 2017年7月12日
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「〇〇をすれば腰痛が治る!!」 とか 「膝の痛みの原因は××だった!」 とか コピーライティングの勉強をするのは良いことだと思うけれど、嘘を言ってはいけません。 タイトルにも挙げた「必要条件、十分条件」という言葉 元来は数学の用語であるそうで、「pならばq」の命題が真のとき、pはqの十分条件、qはpの必要条件であるということを指します。 この説明だと分かりづらいとも思うので、分かりやすく書いていきます。 例えば、【野菜】と【トマト】の関係では、 抽象度を考えた際、【野菜】の方が抽象度が高く、【トマト】の方が抽象度が低い。 つまり【トマト】であるならば【野菜】であると十分に言えます。 これが十分条件です。 では逆に、【野菜】といえば【トマト】でしょうか? これは違いますよね。 他にも、キュウリやキャベツなどの野菜があります。なので【野菜】といえば【トマト】ではありません。 つまり【野菜】といえば【トマト】ではない。 【トマト】以外にも【野菜】はあるということ。 このようなとき【野菜】は【トマト】であるための必要条件といいます。 つまり・・・・ 「膝の痛みの原因は××だった!」 という文章は 「野菜の正体はトマトだった!」 というのと同じだということです。 「変形ならば膝が痛い」の命題がたとえ真であったとしても(これは例であり、実際には変形でも膝が痛くない人は沢山います) 「膝痛の正体は変形だった!」とはならないのです。 そんなものは条件によって変わるという話であり、 「どこの、どの野菜がトマトなの?」 「じゃあ、あの野菜は?」 「この野菜もトマト?」 という話になります。 膝の痛みの原因は千差万別 病気の原因は千差万別 科学的に証明されていることも、一つの要素であり、必要条件であり、十分条件ではないのです。 何か症状の原因を考える際は、 「〇〇が原因だ!!」と思ったら、「〇〇でも症状がない人も同時にいる」ということを認めること。 そうすることで視野が広がり、また新たな視点で患者さんの症状と向き合えるようにもなると思います。 太っている腰痛患者さんの痛みの原因を「肥満」にするのではなく 「肥満でも腰痛のない人がいる」ということを認め、別の視点から評価していくことで新たな発見があるのではないでしょうか。
臨床推論とは、そのように進めていくものです。














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